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体位変換試験[タイイヘンカンシケン]🔗🔉

体位変換試験[タイイヘンカンシケン] 【英】postural test 体位変換試験は体位変換による血圧,脈拍の変化を検査するもので,通常臥位から立位をとった場合の起立試験が行われる.しかし起立困難な患者では座位で測定する場合もあり,またtilting tableを用いて他動的に,患者の状態に応じて適当な角度まで頭部を挙上して検査する.一般にまず臥位安静時,起立直後,2(〜3)分後に測定するが,さらに5分後,10分後に血圧,脈拍を測定することにより起立性低血圧に関し詳細に分析することができる.

大うつ病性障害[ダイウツビョウセイショウガイ]🔗🔉

大うつ病性障害[ダイウツビョウセイショウガイ] 【英】major depressive disorder →うつ病

体液[タイエキ]🔗🔉

体液[タイエキ] 【英】body fluid 【独】Krperfligkeit, Krpersaft 【仏】humeur 生体内に存在する液体をいう.次の3つの区画に分けられる.すなわち血漿plasma,組織間液interstitial fluid,および細胞内液intracellular f.である.前二者をまとめて細胞外液extracellular f.と呼ぶ.これらすべてを加えたものが全体液total body f.である.各区画の体重に対するおおよその割合は血漿5%,組織間液10%,細胞内液45%で,全体液量としては体重の60%を占める.この割合はいずれの区画も新生児で高く,成長とともにこの値に近づく.また女性は男性に比し全体液量で5%程度少ないがこの違いは主として細胞内液量の差による.体液はあらゆる生体反応の場でありClaude Bernardのいう内部環境milieu intrieurそのものである.各区画は大きく異なるイオン組成を示すが,互いに密接に関連しつつ生体の恒常性を維持している.その量的,質的変動はさまざまな病態で出現し,その迅速な把握,是正は臨床上きわめて重要である.

南山堂医学大辞典 ページ 4567