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鼡径部肉芽腫[ソケイブニクゲシュ]🔗🔉

鼡径部肉芽腫[ソケイブニクゲシュ] 【英】granuloma inguinale →性感染症

鼡径ヘルニア[ソケイヘルニア]🔗🔉

鼡径ヘルニア[ソケイヘルニア] 【英】inguinal hernia 【独】Leistenbruch 【仏】hernie inguinale 【ラ】hernia inguinalis 鼡径靱帯上方で鼡径部に脱出するヘルニアをいう.ヘルニアの生じる解剖学的部位により次のように分類する. 1)外鼡径ヘルニアlateral inguinal hernia:外側鼡径窩から鼡径管を経て浅(皮下)鼡径輪に出る.最も多い.間接鼡径ヘルニアともいい,先天性のものが大部分を占め,幼児の鼡径ヘルニアの大半はこれに属する(→外鼡径ヘルニア). 2)内鼡径ヘルニアinternal inguinal hernia:内側鼡径窩から鼡径三角を経て浅鼡径輪に出る.直接鼡径ヘルニアともいい,日本人では欧米より少なく,鼡径ヘルニア全体の1%内外にすぎない. 3)膀胱上ヘルニアsupravesical hernia:膀胱窩から浅鼡径輪に出る.症状としては鼡径部,陰嚢,大陰唇に還納性の腫瘤を生じ,診断は一般に容易であるが鑑別すべきものとして陰嚢水腫,ヌック嚢腫などがある.治療法としてヘルニア帯による保存療法,注射療法は現在行われない.自然治癒は1歳をすぎると期待できず,嵌頓などの合併症の危険を考えて,手術治療が勧められる. →図

南山堂医学大辞典 ページ 4533