線毛不動症候群[センモウフドウショウコウグン]🔗⭐🔉振
線毛不動症候群[センモウフドウショウコウグン]
【英】immotile cilia syndrome(ICS)
→副鼻腔炎合併症
泉門[センモン]🔗⭐🔉振
腺様化生[センヨウカセイ]🔗⭐🔉振
腺様化生[センヨウカセイ]
【英】glandular metaplasia
→化生
線溶現象[センヨウゲンショウ]🔗⭐🔉振
線溶現象[センヨウゲンショウ]
【英】fibrinolysis
【独】Fibrinolyse
【仏】fibrinolyse
線維素溶解現象の略.止血のためであっても血管内にフィブリンを生ずることは,循環を障害する可能性があり,好ましいことではない.しかし,生体には生じたフィブリン*fibrin(線維素)を溶解する作用がある.これが線溶現象である.フィブリンを生ずると,流血中のプラスミノーゲン(肝で生成される)はフィブリンに吸着される.一方,血管壁の細胞中には,組織プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)が含まれていて,血管の障害,拡張,収縮などに伴いこれが放出され,同様にフィブリンに吸着される.フィブリンに吸着されたプラスミノゲンはt-PAによって分解されてプラスミンとなり,これがフィブリンを分解して可溶性のFDP*(fibrin degradation products)とし,フィブリンは溶解されるのである.線溶現象は,このように主として固相(フィブリン)表面で進行するのであるが,極端な線溶亢進状態では,フィブリノーゲンが分解される可能性もある.極端な線溶亢進に際しては出血を生じ,逆に,線溶低下は血栓の形成を促進する可能性があるが,それが出血や血栓の主な原因となることはまれである.線溶に対する生理的阻止物質としては,t-PAに対する阻害物質(血管壁で生成される),プラスミンを中和するα2‐プラスミンインヒビター(α2‐アンチプラスミンとも呼ばれる.肝で生成される)があり,後者の先天性欠乏症では出血傾向を生ずる.
南山堂医学大辞典 ページ 4433。