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線毛不動症候群[センモウフドウショウコウグン]🔗🔉

線毛不動症候群[センモウフドウショウコウグン] 【英】immotile cilia syndrome(ICS) →副鼻腔炎合併症

泉門[センモン]🔗🔉

泉門[センモン] 【英】fontanelles 【独】Fontanelle 【仏】fontanelles 【ラ】fonticuli cranii 新生児の頭蓋冠は骨化が未完で,頭頂骨の四隅には泉門と呼ばれる未骨化の部分が残っている.矢状および前頭縫合と冠状縫合の交点に大泉門,矢状縫合とラムダ縫合の交点に小泉門,冠状縫合の両端に前側頭泉門,ラムダ縫合の両端に後側頭泉門があるので,泉門の数は6個である.これらの泉門は漸次骨化して閉鎖するが,比較的遅くまで開いている大泉門も生後2年で完全に閉鎖する.閉鎖が遅延すると骨化障害があるとみなされる.

腺様化生[センヨウカセイ]🔗🔉

腺様化生[センヨウカセイ] 【英】glandular metaplasia →化生

線溶現象[センヨウゲンショウ]🔗🔉

線溶現象[センヨウゲンショウ] 【英】fibrinolysis 【独】Fibrinolyse 【仏】fibrinolyse 線維素溶解現象の略.止血のためであっても血管内にフィブリンを生ずることは,循環を障害する可能性があり,好ましいことではない.しかし,生体には生じたフィブリンfibrin(線維素)を溶解する作用がある.これが線溶現象である.フィブリンを生ずると,流血中のプラスミノーゲン(肝で生成される)はフィブリンに吸着される.一方,血管壁の細胞中には,組織プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)が含まれていて,血管の障害,拡張,収縮などに伴いこれが放出され,同様にフィブリンに吸着される.フィブリンに吸着されたプラスミノゲンはt-PAによって分解されてプラスミンとなり,これがフィブリンを分解して可溶性のFDP(fibrin degradation products)とし,フィブリンは溶解されるのである.線溶現象は,このように主として固相(フィブリン)表面で進行するのであるが,極端な線溶亢進状態では,フィブリノーゲンが分解される可能性もある.極端な線溶亢進に際しては出血を生じ,逆に,線溶低下は血栓の形成を促進する可能性があるが,それが出血や血栓の主な原因となることはまれである.線溶に対する生理的阻止物質としては,t-PAに対する阻害物質(血管壁で生成される),プラスミンを中和するα‐プラスミンインヒビター(α‐アンチプラスミンとも呼ばれる.肝で生成される)があり,後者の先天性欠乏症では出血傾向を生ずる.

南山堂医学大辞典 ページ 4433