小唾液腺[ショウダエキセン]🔗⭐🔉振
小唾液腺[ショウダエキセン]
【英】minor salivary gland
【独】kleine Speicheldr
se
【仏】glande salivaire petit
口腔内の唾液分泌腺で,耳下腺,顎下腺,舌下腺を除く小さいものをいい,組織学的には混合腺と粘液腺がある.口唇粘膜の口唇腺と軟口蓋および硬口蓋の粘膜の中にある口蓋腺が粘液腺で,頬粘膜中にある頬腺や上顎第2大臼歯より後方で耳下腺管開口部にある臼後腺および舌腺は混合腺である.このほか,舌表面の有郭乳頭と輪郭との間の溝の底および葉状乳頭間に開く漿液性のエブネル腺glands of Ebnerがある.→唾液腺

床脱落膜[ショウダツラクマク]🔗⭐🔉振
床脱落膜[ショウダツラクマク]
【英】decidua basalis
→脱落膜
小多脳回[ショウタノウカイ]🔗⭐🔉振
小多脳回[ショウタノウカイ]
【英】micropolygyria
→脳回転異常
条虫類[ジョウチュウルイ]🔗⭐🔉振
条虫類[ジョウチュウルイ]
【英】tapeworm
【独】Bandwurm
【仏】cestodes
【ラ】Cestoda
条虫綱に属する寄生虫で,大別して円葉目と擬葉目に分けられる.条虫の成虫あるいは幼虫の感染を広く条虫症cestodiasisという.円葉目は頭部に4個の吸盤をもち,卵は子宮に蓄積される.中間宿主を必要とし,種によって幼虫は嚢尾虫cysticercus,擬嚢尾虫cysticercoid,包虫echinococcus, hydatidの形をとる.有鉤条虫*,無鉤条虫*,小形条虫*,縮小条虫*がこれに属し,エキノコックスはヒトに幼虫期の包虫が寄生した状態をいう.有鉤条虫の幼虫期,嚢尾虫の人体感染もあり,重篤になる.擬葉目の頭部には吸溝が2条あり,卵は子宮を通って産卵され,有蓋の卵からは外界でコラシジウムが発育する.第1中間宿主はミジンコで前擬充尾虫に発育し,第2中間宿主内で擬充尾虫*となってヒトに感染する.広節裂頭条虫がこれに属する.幼虫感染としてマンソン裂頭条虫の擬充尾虫の感染があり,成虫不明なものに芽殖孤虫がある.有線条虫は両目の中間的な性質をもち,ヒトは第2中間宿主のヘビの腹腔内にいる幼虫で感染する.→広節裂頭条虫症
→図1
→図2
→図3



南山堂医学大辞典 ページ 3519。