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小細胞癌[ショウサイボウガン]🔗🔉

小細胞癌[ショウサイボウガン] 【英】small cell carcinoma 【独】kleinzelliges Karzinom 大細胞癌large cell carcinomaと並んで肺の未分化癌を構成し,日本人肺癌の約16%を占める.燕麦細胞型と中間細胞型の2亜型からなるが,前者が本腫瘍の特徴を代表するため,燕麦細胞癌として本腫瘍と同義に使われることもある. Kultschisky細胞由来と考えられ,カルチノイド(→カルチノイド腫瘍)と共に神経内分泌腫瘍に数えられるが,小部分で扁平上皮癌腺癌の分化を示すことがある.まれに消化管や子宮など他の臓器にも発生する.放射線やある種の制癌薬に対し感受性が高い特徴がある.

小細胞性赤核[ショウサイボウセイセキカク]🔗🔉

小細胞性赤核[ショウサイボウセイセキカク] 【ラ】nucleus ruber parvocellularis →赤核脊髄路

硝酸イソソルビド[ショウサンイソソルビド]🔗🔉

硝酸イソソルビド[ショウサンイソソルビド] 【英】isosorbide dinitrate 【独】Isosorbiddinitrat 【仏】dinitrate d'isosorbide 【ラ】isosorbidi dinitras 《同義語》イソソルビドisosorbide CHNO.白色結晶または結晶性粉末で,水にほとんど溶けない.心臓に対し前負荷,後負荷を軽減するとともに,血管平滑筋に直接作用して血管を拡張,とくに冠血管拡張作用により心筋の酸素供給を増加させる.狭心症心筋梗塞,冠硬化症に使用し,口腔粘膜からよく吸収されるため,狭心症発作時は1回5〜10mgを舌下投与する.効果はニトログリセリンより弱いが,持続は長い.作用が長時間持続する徐放性製剤,テープ剤も有用である.脳血管拡張による頭痛,めまいがみられることがある.

南山堂医学大辞典 ページ 3496