骨突起[コツトッキ]🔗⭐🔉振
骨突起[コツトッキ]
【英】apophysis
→骨核
コット分析[コットブンセキ]🔗⭐🔉振
コット分析[コットブンセキ]
【英】Cot analysis
《同義語》コット解析
互いに相補的な塩基配列をもつ2つの 一本鎖DNA single strand DNA分子(例えば,二本鎖DNA double strand DNA分子を変性させて一本鎖にしたもの)の間で水溶液中においてハイブリダイゼーション*hybridizationを行わせ,このとき二本鎖分子を形成する速度の解析からDNA分子の塩基配列の複雑さやその中に反復配列*が繰り返される頻度などを測定する方法.現在ほとんど行われていない.
コッドマン三角[コッドマンサンカク]🔗⭐🔉振
コッドマン三角[コッドマンサンカク]
【英】Codman's triangle
コッドマン三角は骨膜反応periosteal reactionの一型である.骨髄内に生じた腫瘍組織が骨皮質を穿通し,骨外へ増殖する際に骨膜は骨皮質より剥離され押し上げられる.腫瘍辺縁部においては剥離した骨膜と骨皮質との間に空隙を生じ,この部分に骨形成がみられる.X線像では,この骨形成部分が三角形を呈するために,この名称がつけられている.コッドマン三角がみられる疾患は一般に病変の侵襲度が高い場合であるが,すべて悪性腫瘍とは限らない.コッドマン三角がみられる疾患には骨肉腫*,ユーイング肉腫*などがある(Ernest Amory Codmanはアメリカの外科医,1869-1940).
コットン効果[コットンコウカ]🔗⭐🔉振
コットン効果[コットンコウカ]
【英】Cotton effect
→旋光分散
骨軟化症[コツナンカショウ]🔗⭐🔉振
骨軟化症[コツナンカショウ]
【英】osteomalacia
【独】Osteomalazie
【仏】ostomalacie
何らかの病因で骨組織へのカルシウム沈着障害をきたす疾患群で,この障害が骨端発育線閉鎖後の成人に生じた場合を骨軟化症という.小児に生じた場合がくる(佝僂)病*であり成長障害を伴う.骨形成はまず有機質による骨基質が形成され,次いでカルシウム塩の沈着が起こって完成されるが,骨軟化症では後者が障害されるため多量の類骨osteoidが形成される.ビタミンDが骨基質へのカルシウム沈着や腸管よりのカルシウム吸収に大きく関与するため,骨軟化症を呈する疾患にはビタミンD代謝障害を生じているものが多い.すなわちビタミンD欠乏*や腸・膵疾患,胃切除後のビタミンD吸収不全,肝障害によるビタミンD活性化の障害,腎障害によるビタミンD活性化障害などがある.またリンの吸収,再吸収障害を生じていると思われる原発性低リン血症や,抗痙攣薬の長期服用によっても骨軟化症を起こす.X線像は骨萎縮と骨軸に直角に走る透明帯(ルーザー骨改変層*Umbauzone, pseudofracture)である.後者は骨軟化症に特有で,恥骨,坐骨,肋骨,大腿骨頚部に好発する.
南山堂医学大辞典 ページ 2624。