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骨棘[コツキョク]🔗🔉

骨棘[コツキョク] 【英】osteophyte, bone spur 【独】Knochensporn 【仏】ostophyte 《同義語》骨増殖体 骨に何らかの刺激が加わると反応性に骨増殖が起こる.原因としては炎症性,変性性,外傷性,腫瘍性など種々のものがあり,その結果として生ずる骨増殖体も種々な形のものがある.これらを総称して骨棘と呼ぶ.とくに多いのは関節近傍および脊椎にみられるもので〔変形性〕関節症変形性脊椎症のX線像の特徴的所見となる.腫瘍性には骨肉腫などの悪性腫瘍で骨皮質に直角の方向に針状の反応性骨形成が認められることがある.これはスピクラspiculaと呼ばれるが,広い意味では骨棘の一種である.

骨巨細胞腫[コツキョサイボウシュ]🔗🔉

骨巨細胞腫[コツキョサイボウシュ] 【英】osteoclastoma →褐色腫 →巨細胞腫

骨切り術[コツキリジュツ]🔗🔉

骨切り術[コツキリジュツ] 【英】osteotomy 【独】Osteotomie 【仏】ostotomie 《同義語》截骨術 骨の弯曲変形,関節の異常肢位硬着,および〔変形性〕関節症,骨端壊死などに対して,骨を切って骨軸を変え,形態および関節負荷面の適合性を改善するのを主目的とする.この例としては内反肘,股関節の頚体角異常(内反股や過度前捻),内反膝外反膝に対する骨切りがある.また下肢の支持性を獲得するため,形態を考慮せず機能改善のみを目的として骨切りを行うこともある.この例としては非整復性股関節脱臼,大腿骨頚部偽関節,臼蓋形成不全に対する骨盤骨切りがある.この手術法は整形外科においてしばしば用いられきわめて重要な手術である.術名は骨切り部と矯正方向によってつけられる.例えば転子間内反骨切り術,脛骨高位外反骨切り術,骨盤水平骨切り術のごとくである.骨の切り方には種々の方法がある. 1)線状骨切り, 2)楔状骨切り, 3)弯曲骨切り, 4)斜め骨切り, 5)節状骨切り, 6)骨細切法など.骨切り術後の固定期間は正常の骨折の治癒期間と同様である.

南山堂医学大辞典 ページ 2595