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股関節拘縮[コカンセツコウシュク]🔗🔉

股関節拘縮[コカンセツコウシュク] 【英】contracture of hip joint 【独】Hftgelenkkontraktur 股関節に拘縮(股関節拘縮)を起こす原因はいろいろあるが,最も多くみられる原因は股関節内病変による関節性拘縮joint contractureである.変形性股関節症の末期には屈曲,内転,外旋拘縮が多くみられ,ペルテス病では屈曲,内転,内旋拘縮が現れやすい.また化膿性股関節炎後に屈曲,外転,外旋拘縮をきたすことがある.最近ではまれであるが,股関節結核では屈曲,外転,外旋拘縮か,屈曲,内転,内旋拘縮を認める.大腿骨頭骨端線離開は,ほとんどの場合内転,外旋拘縮を呈する.脳性麻痺などの神経性拘縮は屈曲,内転,内旋拘縮をきたすことが多い.

股関節脱臼[コカンセツダッキュウ]🔗🔉

股関節脱臼[コカンセツダッキュウ] 【英】dislocation of the hip 【独】Hftgelenkluxation 【仏】luxation de la hanche 【ラ】luxatio coxae 先天性,外傷性,病的などの種類がある.外傷性脱臼traumatic dislocationでは関節包が破れてそこから大腿骨頭が脱臼し,後方脱臼が大多数を占める.病的脱臼pathologic dislocationは股関節自体に病的変化があり,そのため脱臼が生じたものである.炎症(化膿性や結核性)で骨が破壊されて起こる場合(破壊性脱臼)と,滲出液が多量に関節内に貯留し関節内圧が亢進して骨破壊が著明でないのに骨頭が押し出されて脱臼する場合(拡張性脱臼)とがある.→先天性股関節脱臼

南山堂医学大辞典 ページ 2550