ケーネン腫瘍[ケーネンシュヨウ]🔗⭐🔉振
ケーネン腫瘍[ケーネンシュヨウ]
【英】Koenen's tumor
【独】Koenen-Tumor
【仏】tumeurs de Koenen
《同義語》爪下線維腫subungual fibroma,爪囲線維腫periungual fibroma
結節性硬化症*(Pringle病)にみられる特有の皮膚症状の一つ.指,足の爪郭部から突出するアサの実大からエンドウマメ大までの長楕円形,軟骨様硬の小結節で,正常皮膚色ないし暗褐色を呈する.多発する傾向がある.従来,爪下線維腫と呼ばれているが,爪甲上,あるいは爪甲縁から生じることが多い.
ケノデオキシコール酸[ケノデオキシコールサン]🔗⭐🔉振
ケノデオキシコール酸[ケノデオキシコールサン]
【英】chenodeoxycholic acid
コール酸cholic acidとともに肝で合成される一次胆汁酸primary bile acid.腸内細菌によって二次胆汁酸リトコール酸lithocholic acidをつくる.体内コレステロールの最終産物で,グリシンやタウリンを抱合,水溶性誘導体として胆汁中に分泌される.そのほとんどは,回腸から効率よく吸収され,再び肝を経て胆汁中に分泌される(腸肝循環enterohepatic circulation).しかし,一部は吸収をまぬがれ,糞便中に排泄され,コレステロールcholesterolの主な排泄経路として体内コレステロールプールcholesterol poolを調節する一方,強い界面活性剤として脂肪や脂溶性ビタミンの消化・吸収を助ける.→胆汁酸,胆石溶解剤
南山堂医学大辞典 ページ 2186。