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結腸[ケッチョウ]🔗🔉

結腸[ケッチョウ] 【英】colon 【独】Kolon, Grimmdarm 【仏】clon 【ラ】colon 大腸large intestine, intestinum crassumのうち盲腸caecumと直腸rectumとの間をなす最も長い部分.右下腹部で盲腸から続いて始まり肝臓直下に至る上行結腸,左へ走って脾臓直下に至る横行結腸,左腸骨窩までの下行結腸,一度腹腔中央に向かったのち骨盤腔で直腸へ続くS状結腸sigmoid colon, colon sigmoideumの4部に区別される.結腸ヒモ・結腸膨起・結腸半月ヒダ・腹膜垂をそなえ,上行・下行結腸は後腹壁に接着し,横行・S状結腸は間膜をもつ.上・下腸間膜動脈の枝が分布.静脈は門脈に注ぐ.水分を吸収して有形便の形成にあずかる.

結腸癌[ケッチョウガン]🔗🔉

結腸癌[ケッチョウガン] 【英】colonic cancer →大腸癌

結腸憩室[ケッチョウケイシツ]🔗🔉

結腸憩室[ケッチョウケイシツ] 【英】colic diverticulum →憩室

結腸導管造設術[ケッチョウドウカンゾウセツジュツ]🔗🔉

結腸導管造設術[ケッチョウドウカンゾウセツジュツ] 【英】colon conduit diversion →回腸(結腸)導管造設術 →人工膀胱

結腸ヒモ(紐)[ケッチョウヒモ]🔗🔉

結腸ヒモ(紐)[ケッチョウヒモ] 【ラ】t〔a〕eniae coli 盲腸caecumと結腸colonとの縦筋層が3ヵ所で幅6〜12mmの厚いヒモ状をなし,盲・結腸の全長を縦走している構造をいう.3条のそれぞれは間膜ヒモteniae mesocolica,大網ヒモ t. omentalis,自由ヒモt. liberaと呼ばれ,盲腸では虫垂の基部に集まり,直腸rectumでは放散して均等な縦筋層となる.生体では,ヒモの部分の長さを縮めて結腸膨起haustrae coliを著しくする.腹膜下に位置する結腸ヒモは腹膜ごしに視認され,手術時に小腸との区別,虫垂発見の目標となる.

南山堂医学大辞典 ページ 2165