珪素肉芽[ケイソニクゲ]🔗⭐🔉振
珪素肉芽[ケイソニクゲ]
【英】silicium granulation
=珪肺結節
ケイソン病[ケイソンビョウ]🔗⭐🔉振
ケイソン病[ケイソンビョウ]
【英】caisson disease
【独】Caissonkrankheit
【仏】maladies des caissons
《同義語》潜函病,潜水夫病diver's disease,減圧病decompression sickness,トンネル病tunnel disease
圧気潜函作業や潜水作業などの際にみられる高気圧による障害は,加圧時および高気圧滞在中の障害(スクィーズ*squeeze,窒素酔いnitrogen narcosis,酸素中毒*など),浮上中の障害(肺の過膨張および破裂),減圧または浮上後に現れる障害に区分できる.ケイソン病は減圧または浮上後に現れる障害で減圧症といわれることもある.ケイソン病は高圧下から常圧に戻る際に,減圧速度が速すぎると体内に溶解していた気体(窒素ガス)が過飽和状態になって気泡を形成し,この気泡が血液の循環を障害したり(ガス塞栓gas embolism),組織を圧迫することによって起こる.ケイソン病の症状は気泡の数・大きさおよび部位によってさまざまな症状が現れる.主なものは皮膚のそう痒感・丘疹・大理石斑,ベンズbendsと呼ばれる四肢の関節,またはその周辺部の疼痛とそれに基づく運動障害,前胸痛・頻呼吸・息切れなどの,いわゆるチョークスchokes(空気塞栓症)ならびに血圧低下・チアノーゼなどの呼吸器および循環器の障害,麻痺・知覚障害・めまい・頭痛・意識障害などの中枢神経系の障害などである.これらの症状は減圧後数時間以内に発生することが多く,時間がたつにつれて減少する.予防方法は常圧に戻す際にゆっくりと減圧することである.ケイソン病にかかったときには,早期に患者を再圧室に収容し,再圧(酸素を組み合わせた酸素再圧)を行うとともに症状に応じた薬剤が投与されている.→窒素塞栓症
南山堂医学大辞典 ページ 2014。