眼皮膚黒色症[ガンヒフコクショクショウ]🔗⭐🔉振
眼皮膚黒色症[ガンヒフコクショクショウ]
【英】oculodermal melanosis
→眼メラノーシス
眼疲労[ガンヒロウ]🔗⭐🔉振
眼疲労[ガンヒロウ]
【英】eye strain, visual fatigue
【独】Sehm
digkeit
【仏】fatigue visuelle
【ラ】copiopia, lassitudo visionis
視作業を行うことによって生ずる眼の疲労現象.身体状況,精神状況,視作業の環境などにより,眼疲労の程度は変化するが,単純な眼の疲労〔感〕を生理的眼疲労,不快な疲労感として自覚され,休息によっても十分な回復が得られないものを病的眼疲労とする.一般に眼精疲労*asthenopiaと同義に用いられているが,病的眼疲労を臨床的に眼精疲労とすることもある.

カンピロバクター🔗⭐🔉振
カンピロバクター
【ラ】Campylobacter
らせん状に弯曲した幅0.2〜0.5μm,長さ0.5〜5μmの小桿菌の属名(campylo:弯曲した,bacter:桿菌).ビブリオ属(コレラ菌など)に類似しており,グラム陰性.分類上はカンピロバクター属Genus Campylobacterを構成して多くの菌種を含むが,ヒトに病原性があるのはC. jejuni,C. coli,C. fetusなどである.1886年,大腸菌の発見者(T. Escherich)がヒトの便中に弯曲した運動性のある,培養が不能な菌として記載している.ウシやヒツジの流産,ウシやブタの腸炎の原因菌として獣医領域ではよく知られていたが,1957年ころからヒトの下痢原因菌(C. jejuniが最も多く,次いでC. coli)として問題になってきた.小児の下痢,食中毒などの原因となる.本菌の培養は困難であったが,培養法が確立されてから(Butzler 1972, Skirrow 1977)わが国でも頻繁に分離されるようになり,とくに健康な小児の腸管からも高頻度に分離される.C. jejuniはコレラ菌や毒素原性大腸菌と類似の易熱性腸管毒素(80℃で失活する)を産出し下痢を起こす.また,細胞毒も産生する.自然界ではニワトリ,ウシ,ブタなどの腸管に常在し,これらがしばしば感染源となり集団食中毒(→細菌性食中毒)などの原因となる.
南山堂医学大辞典 ページ 1452。