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外反手[ガイハンシュ]🔗🔉

外反手[ガイハンシュ] 【ラ】manus valga 内反手と反対の方向,すなわち手関節で手が尺側方向に屈曲したものであるが,内反手より遥かにまれである.尺骨の形成不全に伴うものもあるが,X線時に骨の異常はなく筋腱力の不均衡によって起こるものもある.後者では生後まもなくより,ギプスや装具にて改善するものが多いが,骨に異常があるものでは,橈骨骨切り術が必要となることがある.

外反足[ガイハンソク]🔗🔉

外反足[ガイハンソク] 【英】valgus foot 【独】Knickfu 【仏】pied bot valgus 【ラ】pes valgus 前足部が外方に屈曲しているもので,ほとんどのものは扁平足を合併しており,これを外反扁平足pes planovalgusという.

外反肘[ガイハンチュウ]🔗🔉

外反肘[ガイハンチュウ] 【英】cubitus valgus deformity 【ラ】cubitus valgus 肘関節では手掌を前方に向けた位置で,外方に偏した,すなわち橈骨側に曲がった肢位を外反肘,逆を内反肘とする.正常でも15°前後の外反位にあり,これをcarrying angleと呼ぶ.病的にこれが増強したものが外反肘であり,多くは幼・小児期の上腕骨外顆骨折の偽関節や変形治癒に起因するが,染色体異常などの先天性疾患によることもある.これ自体ではさしたる機能障害はないが,のちに尺骨神経の麻痺を徐々に起こすことがある.→肘部管症候群

南山堂医学大辞典 ページ 1006