外旋[ガイセン]🔗⭐🔉振
外旋[ガイセン]
【英】external rotation, outward rotation
【独】Au
enrotation
四肢が関節で外方に回旋する運動方向をいう.外旋運動の可動域を測定する場合は,その方法に一定の規則がある.関節には外旋運動の中心となる軸心が定められており,軸心で外旋した四肢の移動軸とあらかじめ定められている基本軸(0°)とのなす角を外旋角とする.肩関節の外旋角は上肢を体幹に接し肘関節を前方に90°屈曲した位置で計測し始める.肘頭を軸心とし上腕骨を外方に回旋し,最大外旋したところで尺骨の長軸を移動軸にとり,矢状面で床に垂直におろした線を基本軸(0°)として基本軸と移動軸のなす角を測定する.股関節ならば腹臥位にして膝関節を90°屈曲位とし,膝蓋骨を軸心とし下腿長軸を外旋する.最大外旋したところで下腿長軸(移動軸)と膝蓋骨の垂直線(基本軸)のなす角を測定する.下腿外旋は腰掛け座位とし,踵骨を軸心に足部の長軸を移動軸として外旋し,足部長軸が自然に向く軸を基本軸として測定する.
→図


南山堂医学大辞典 ページ 988 での【外旋[ガイセン]】単語。