ロイコトリエン🔗⭐🔉振
ロイコトリエン
【英】leukotriene(LT)
プロスタグランジン*類の一種で,前駆体脂肪酸のアラキドン酸(AA)の5-リポキシゲナーゼ代謝物である.実際にはAAより5-HPETEを介し短命のロイコトリエンA4(LTA4)となりヒドロキシラーゼにより2個の水酸基をもつLTB4となる.一方,LTA4にグルタチオンが導入されてLTC4となり,これよりグルタミン酸がとれてLTD4,さらにグリシンがとれてLTE4が生成される.後3者はペプチドLTと呼ばれる.LTB4は多核白血球血管外遊走および白血球活性化作用が著しく強く,ペプチドLTは気管支平滑筋収縮作用,細動脈収縮作用,血管透過性亢進作用が強いが,動物種により全く反応しないものもある.白血球やマクロファージより産生されアレルギー反応でとくに多く産生される.
南山堂医学大辞典 ページ 8032 での【ロイコトリエン】単語。