リンホカイン🔗⭐🔉振
リンホカイン
【英】lymphokine
【独】Lymphokin
【仏】lymphokine
リンパ球由来の活性因子で,遅延型アレルギーなどの細胞免疫現象を仲介する一連の作用物質の総称である.感作リンパ球,主としてT細胞に対応抗原を添加培養したときに産生・放出される液性因子である.このなかには,マクロファージに働く作用因子,リンパ球に働く作用因子,単球に働く作用因子,継代培養細胞に働く作用因子,免疫インターフェロン,in vivoで働く作用因子などが知られている.このようにリンホカインに属する作用因子は,その生物学的活性によって整理・分類されているが,将来物質としての研究が進むと期待されている.その時点で,互いに異同が明らかとなり統合整理される.このうちマクロファージ遊走阻止因子*が重要で,それは遅延型アレルギー反応のメディエーターとして研究されている.遅延型アレルギー反応が関与すると考えられる結核,真菌,ウイルス感染症,接触〔性〕皮膚炎*,多発性硬化症*,肝炎などで,臨床的に検査されている.→IV型アレルギー反応
南山堂医学大辞典 ページ 7944 での【リンホカイン】単語。