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輪状ヒダ(襞)[リンジョウヒダ]🔗🔉

輪状ヒダ(襞)[リンジョウヒダ] 【英】circular folds 【仏】valvules conniventes 【ラ】plicae circulares 《同義語》ケルクリングヒダKerckring's folds, Kerckring-Falten 小腸内腔に向かって突き出した横走する粘膜ヒダである.胃の縦ヒダと異なり,小腸small intestineが膨張しても消失しない.ヒダの内部には粘膜筋板と固有層が複雑に出入りしているが,筋層は関係しない.ヒダは幽門から2.5〜5.0cm離れた十二指腸で現れ,空腸の上半で発達し,以後はしだいに小さくなり回腸の下半ではほとんど消失する.X線像では羽毛状,肋骨状,縞状などと形容される多彩な像を示す.輪状ヒダは,腸内容物の通過を遅くするとともに,小腸の吸収面積を拡大しており,その表面には無数の絨毛が生えている.

南山堂医学大辞典 ページ 7921 での単語。