リソソーム🔗⭐🔉振
リソソーム
【英】lysosome
【独】Lysosom
【仏】lysosome
《同義語》ライソソーム,リソゾーム
消化(lyso-)に関与している顆粒(‐some)という意味で水解小体とも呼ばれる.リン脂質二重層を基本構造とする一枚膜(厚さ6〜8nm)で包まれ,そのなかに広い領域にわたる天然の基質を無条件に加水分解*する一群の加水分解酵素を含み,細胞内外の生体高分子物質を低分子にまで分解する細胞内小器官である.リソソーム内は酸性(pH 3〜5)に保たれており,ほとんどの加水分解酵素は酸性領域に最適pHをもつ.リソソームは形態的に2つに分けられ,粗面小胞体*で生合成されたリソソーム酵素が,ゴルジ装置を経由して小胞内に濃縮された一次リソソームprimary lysosome(直径0.25〜0.5 μmの電子密度の高い均質な顆粒)と,ファゴソーム*と融合してそれらの内容物を加水分解する二次リソソームsecondary lysosome(直径10数μm,多様な形態をとる液胞状のもの)である.二次リソソーム中に不消化物が残ったものを残余小体residual bodyという.
南山堂医学大辞典 ページ 7823 での【リソソーム】単語。