陽性後電位[ヨウセイコウデンイ]🔗⭐🔉振
陽性後電位[ヨウセイコウデンイ]
【英】positive after-potential
【独】positives Nachpotential
《同義語》後過分極after-hyperpolarization
スパイク電位に続く遅電位のうち,細胞外記録では,スパイクと逆方向の後電位after-potentialをいう.細胞内記録では過分極性の電位であり,したがって後過分極と呼ばれる.イカ巨大神経などでの陽性後電位は,活動電位の再分極に関与するKコンダクタンス増加がしばらく持続し,Kイオンの平衡電位も膜静止電位より過分極側にあるために生ずる.一方,脊椎動物の無髄神経での陽性後電位は,Naイオンポンプ(ナトリウムポンプ*)の活性化によるプラス電荷の駆出に基づく.
南山堂医学大辞典 ページ 7686 での【陽性後電位[ヨウセイコウデンイ]】単語。