扁平上皮癌[ヘンペイジョウヒガン]🔗⭐🔉振
扁平上皮癌[ヘンペイジョウヒガン]
【英】squamous cell carcinoma
【独】Plattenepithelkrebs
【仏】
pith
liome pavimenteux
【ラ】carcinoma planoepitheliale
有棘細胞癌*prickle cell carcinoma,棘細胞癌spinalioma,類表皮癌epidermoid carcinoma(カンクロイドcancroid),扁平上皮組織に構造の類似がみられる癌腫で,乳頭状の隆起性病変を形成した後に潰瘍化することが多い.組織学的に3層構造を示し,胞巣中心部の角化層の断面が球状で癌真珠*と呼ばれる.有棘細胞層がこれを囲み,基底層が胞巣の外周を構成する.その構成層の量的差異によって,角化扁平上皮癌,有棘細胞癌,基底細胞癌*に区別される.一方,組織診断基準としては細胞間橋*intercellular bridge(desmosome tonofilament complex)の確認があげられる.これは微細構造上,接着斑と張原線維の複合体desmosome-tonofilament complexによって,細胞質突起が接着した状態である.口唇,陰茎,皮膚などに発生する扁平上皮癌は悪性度が低いとされ,子宮頚部,鼻咽頭,食道などに発生する扁平上皮癌は悪性度が高いとされている.さらに気道に発生する扁平上皮癌は呼吸上皮の扁平上皮化生(→化生)に関係が深いと考えられている.そのため,固有の扁平上皮由来の癌と比較すると肺の扁平上皮癌では胞巣の一部に腺様分化を含むことが多く,悪性度も高い.


南山堂医学大辞典 ページ 6988 での【扁平上皮癌[ヘンペイジョウヒガン]】単語。