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アシドーシス🔗🔉

アシドーシス 【英】acidosis 【独】Azidose 【仏】acidose 正常人動脈血のpHは7.36〜7.44の弱アルカリ性の狭い領域に固定され,緩衝系によってその変動は阻止されている.このpHが低下する方向に変動する病的過程がアシドーシスである.これに対し,単に7.35を下まわったものを,酸性血症acidemiaという.アシドーシスの原因に従って呼吸性アシドーシスrespiratory acidosisと,代謝性アシドーシスmetabolic a.とに分類され,またその経過によって急性アシドーシスと慢性アシドーシスとに分類できる.また,その過程が緩衝系によって代償されているか否かによって,代償性アシドーシスcompensated a.と,非代償性アシドーシスdecompensated a.とに分類できる.呼吸性アシドーシスは肺よりのCO呼出の低下によって,体液中の炭酸(HCO)が上昇〔HCO〕/〔HC〕は低下してpHが低下する.臨床的には,呼吸に与る筋・神経の障害,気道閉塞,胸腔と肺の病変によって発症,過呼吸,努力呼吸,チアノーゼが認められる.治療としては気道呼吸系の確保と,酸素の吸入が行われる.代謝性アシドーシスは代謝性の変化によりHCOの減少をきたしたもので,Hの細胞内流入,pH低下による呼吸促迫および腎よりのH排泄を通じて作動している生体の緩衝系をこえると酸性血症が発症する.臨床的には,下痢,腎尿細管性アシドーシス,糖尿病性ケトアシドーシス,急性および慢性腎不全などで最もしばしば経験される.→ケトアシドーシス代謝性アシドーシス乳酸アシドーシス

南山堂医学大辞典 ページ 67 でのアシドーシス単語。