ブルセラ🔗⭐🔉振
ブルセラ
【ラ】Brucella
グラム陰性の短桿菌.Bang(1887)らによりウシの流産胎仔から分離された(ウシ流産菌Brucella abortus,バング菌Bang bacillus).Brucella属にはB.abortusのほかにB. melitensis,B.suis,B.neotomae,B.ovis,B.canisが含まれる.大きさは0.5〜0.7×0.6〜1.5μm.鞭毛はなく,芽胞も作らない.偏性好気性で普通の培地では発育は不良であるが,5〜10%炭酸ガス下では約1週間で正円の隆起した琥珀色透明なコロニーを作る.家畜や小動物に病原性を示すが,とくにB.abortus,B.melitensis,B.suisは人畜共通感染症(動物原性感染症*)zoonosisとしてヒトにも感染し波状熱undulant feverを起こす.細胞内寄生性である.〔治療〕 テトラサイクリンとストレプマイシンの併用を少なくとも3〜4週間つづける.
南山堂医学大辞典 ページ 6739 での【ブルセラ】単語。