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腹膜[フクマク]🔗🔉

腹膜[フクマク] 【英】peritoneum 【独】Bauchfell 【仏】pritoine 【ラ】peritoneum 腹壁,横隔膜下面,骨盤壁の内面を裏打ちし,腹腔,骨盤腔の諸臓器の表面を包む薄い漿膜である.腹壁内面の壁側腹膜parietal peritoneumと臓器表面の臓側腹膜visceral peritoneumとに区別されるが,両者は互いに連続しており,腹膜腔peritoneal cavityという空間をつくる.腹膜面の表面積は1.7〜2 mにも達し,ほぼ体表の総面積に等しい.腹膜腔には少量の漿液が含まれ,臓器の運動の摩擦を防いでいる.臓器が腹壁に接着しないで離れているときには,臓側腹膜と壁側腹膜との移行部が長くなって二重層をつくる.これを間膜といい,臓器に出入する脈管,神経の通路となる.

南山堂医学大辞典 ページ 6618 での腹膜[フクマク]単語。