脾臓[ヒゾウ]
【英】spleen
【独】Milz
【仏】rate
【ラ】splen, lien
左下肋部で胃底の左後にある80〜120 gの実質器官.扁平長円形で上縁に切れ込みがある.循環血液に
食作用*(老朽赤血球の破壊は最も重要)を及ぼし,
リンパ球*・
単球*の産生と血液の貯蔵・動員をも行う.表面は腹膜でその下の線維膜と内方に続く脾柱は
平滑筋*を含む.実質は
リンパ小節*の白脾髄white pulpと他の赤脾髄red pulpからなり,血液は脾門から脾柱,白・赤脾髄の動脈を経て,赤脾髄の脾索・
脾洞*を流れる.諸感染症,門脈圧亢進に際して腫大する.