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ピクノディスオストーシス🔗🔉

ピクノディスオストーシス 【英】pycnodysostosis 【独】Pyknodysostose 《同義語》濃化異骨症dysostosis petrosans, osteopetrosis acroosteolytica 低身長,頭蓋縫合の離開,泉門の閉鎖遅延,指趾末節の形成不全,骨硬化像と病的骨折という特徴をもつまれな遺伝性疾患である.常染色体劣性に遺伝する.pycnodysostosisの命名はMaroteaux(1962)によるが,それ以前に青池ら(1946)がdysostosis petrosansとして報告している.患者は四肢短縮型の低身長である.前頭,後頭が膨隆し,下顎が後退して鳥様の顔貌を呈する.泉門は開大し閉鎖も遅れる.歯の萌出は遅れ,むし歯になりやすい.指では末節の短縮が著明で,爪も短縮変形する.病的骨折pathologic fractureは下肢に好発するが,回数は一定しない.X線学的には全身の骨硬化像と骨の形成不全がみられる.指趾骨には最も特徴的な像がある.末節骨には形成不全があり,その末端は骨が溶解したように消失している(acroosteolysis).大理石骨病osteopetrosisと鑑別する.予後はよく普通の社会生活が可能である.身長は130〜150cmにとどまる.骨折は通常の期間内に治癒する.

南山堂医学大辞典 ページ 6229 でのピクノディスオストーシス単語。