B型肝炎ウイルス[ビーガタカンエンウイルス]🔗⭐🔉振
B型肝炎ウイルス[ビーガタカンエンウイルス]
【英】hepatitis virus B
【独】Hepatitis-Virus B
【仏】virus de l'h
patite B
ヒトB型肝炎の病原体である.電子顕微鏡でデイン粒子*として検出される.粒子はDNAポリメラーゼ,プロテインキナーゼおよび遺伝情報としてDNAを含む.DNAは分子量2×106ダルトンで一部単鎖部分を含む二本鎖環状DNAである.ウイルス抗原としては表面抗原であるHBs(オーストラリア抗原*)のほか,ウイルス粒子のコアあるいは感染肝細胞核にあるHBc,血清の感染力によく相関するHBeがある.宿主はヒトかチンパンジーである.核酸の複製にはレトロウイルスの特性である逆転写の段階があることが,このウイルスに似たアヒルの肝炎ウイルスで示唆された.これらのウイルス群に対して, Hepadnaviridaeの名が与えられている.

南山堂医学大辞典 ページ 6216 での【B型肝炎ウイルス[ビーガタカンエンウイルス]】単語。