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肺動脈弁狭窄〔症〕[ハイドウミャクベンキョウサクショウ]🔗🔉

肺動脈弁狭窄〔症〕[ハイドウミャクベンキョウサクショウ] 【英】pulmonary stenosis 【独】Pulmonalstenose 【仏】rtrcissement pulmonaire 肺動脈弁が後天性に侵されるのはまれで多くは先天性である.右室流出路の狭窄をきたす疾患として最も多く認められる.肺動脈弁狭窄症は心室中隔欠損症や大動脈の転位に伴うことがあるが,他の心疾患を伴わないものを純型肺動脈弁狭窄症pure pulmonary stenosisと呼ぶ.解剖学的には肺動脈弁の形成異常があり,弁の交連が癒合し開放が障害されている.また弁尖の肥厚なども認められる.右室の心筋は肥厚し,一方肺動脈は狭窄後の拡張を示すことがある.臨床症状は軽度狭窄では無症状であるが,中等度以上では息切れ,呼吸困難,チアノーゼが認められる.聴診では胸骨左縁第2〜3肋間に最強点をもつ駆出性収縮期雑音をきき,多くは振戦をふれる.心電図所見では右軸偏位・右室肥大を示す.胸部X線では肺野は明るく,中等度以上の狭窄では右房・右室の拡大が認められる.高度の狭窄では早期に心不全に陥り,予後不良.〔治療〕基本的には外科手術である.

南山堂医学大辞典 ページ 5932 での肺動脈弁狭窄[ハイドウミャクベンキョウサクショウ]単語。