尿道狭窄[ニョウドウキョウサク]🔗⭐🔉振
尿道狭窄[ニョウドウキョウサク]
【英】urethral stricture
【独】Urethralstriktur
【仏】st
nose de l'ur
tre
【ラ】strictura urethrae
炎症や外傷により傷害を受けた尿道が,治癒した後,結合〔組〕織の増生によって内腔の狭窄をきたす疾患をいう.尿道の場合は,閉塞という語は通常使わない.女子にはまれである.男子尿道狭窄の2大原因は,尿道炎*と尿道外傷である.前者では淋疾*によるものが多かったが,最近は減少してきており,後者の比率が上昇している.外傷性尿道狭窄の発生部位は,外傷の種類によって決まる.骨盤骨折では隔膜部尿道に,いわゆる騎乗型損傷では球部尿道に狭窄が生じる.〔症状〕 各種の排尿困難.〔診断〕 尿道造影による.〔治療〕 尿道拡張法(ブジールングbougierung)と手術療法がある.前者は,まず金属ブジーの尿道内挿入を行うが,それが不可能なときには糸状ブジー*(ル・フォール操作*Le Fort maneuver)を試みる.後者には,内尿道切開術,外尿道切開術,尿道形成術*がある.狭窄部位を切除して断端を吻合する尿道形成術は根治的であるが,陳旧性のものでは手技にかなりの困難を伴う.


南山堂医学大辞典 ページ 5709 での【尿道狭窄[ニョウドウキョウサク]】単語。