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尿管カテーテル法[ニョウカンカテーテルホウ]🔗🔉

尿管カテーテル法[ニョウカンカテーテルホウ] 【英】ureteral catheterization 【独】Ureterenkatheterismus 【仏】cathtrisme urtral 尿管カテーテル用膀胱鏡を用い,逆行性に尿管にカテーテルを挿入し検査,治療に応用する方法である.使用するカテーテルは通常先端がスムースに細くなり,X線撮影で像を結ぶ材質で,1cmごとに目盛りされ,挿入距離がわかるようになっている.太さは4〜6 Fが常用される.〔目的〕 検査として, 1)尿管狭窄の有無およびその程度,結石,腫瘍の存在とその位置の決定, 2)分腎尿を採取し,検尿,分腎機能検査,細胞診を行う, 3)逆行性腎盂尿管造影などに用いる.〔治療〕 1)尿管閉塞の一時的解除(腎盂への留置カテーテル), 2)尿管狭窄の拡張, 3)腎盂,尿管内への薬液の注入などに利用される.〔合併症〕 逆行性尿路感染,検査後の一過性尿管浮腫による腹痛,腰痛,一過性の血尿,尿管穿孔などがある.したがって検査後,抗菌薬,消炎薬を投与し,疼痛の強い時は鎮痛薬も必要となる.患者には十分に水分を摂取させる.

南山堂医学大辞典 ページ 5682 での尿管カテーテル法[ニョウカンカテーテルホウ]単語。