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ナチュラルキラー細胞[ナチュラルキラーサイボウ]🔗🔉

ナチュラルキラー細胞[ナチュラルキラーサイボウ] 【英】natural killer cell 【独】natrliche Killerzelle 【仏】cellule tueuse naturelle 《同義語》NK細胞 NK cell 前感作なしに標的細胞と結合し,これを融解するリンパ系細胞で細胞依存性の自然免疫に重要である.標的細胞との結合にはMHC抗原の一致を要せず,免疫記憶を欠く点でキラーT細胞と異なり,抗体の関与も要しない.通常のT, B細胞マーカーを欠き,マウスではasialo GM,ヒトではCD 57(Leu 7, HNK-1), CD 16(Leu 11)を表現する.形態学的には細胞質内にアズール顆粒を含み, large granular lymphocyte(LGL)と呼ばれる.発生分化は胸腺に依存しないがT細胞系列に近縁で,末梢血,末梢リンパ組織に分布する.NK細胞はFcレセプター(Fc受容体)をもち,K細胞とは同じ細胞群と考えられる.NK細胞は腫瘍株とくにリンパ腫によく作用し,同系,同種のみならず異種細胞を攻撃しうる.生体内ではウイルス感染防御,抗腫瘍作用,とくに転移抑制に働き,骨髄細胞や抗体産生細胞の分化にも調節的に働く.NK細胞はインターフェロンおよびIL-2で活性化される.

南山堂医学大辞典 ページ 5558 でのナチュラルキラー細胞[ナチュラルキラーサイボウ]単語。