内反手[ナイハンシュ]🔗⭐🔉振
内反手[ナイハンシュ]
【英】clubhand
【独】Klumphand
【仏】main bote
【ラ】manus vara
《同義語》弯手talipomanus
解剖学的な上肢の基本肢位は手掌を前方にしたもので,内反とは手関節が内方,すなわち尺骨側に曲がった形であるべきであるが,臨床的にはその逆に橈側に曲がった状態を内反手と呼んでいる.これは先天奇形の一つで,多くは橈骨の部分ないし全欠損を合併している橈側列形成不全の一症状であり,母指形成不全あるいは欠損を伴っている.サリドマイド胎芽病*で多くみられたが,それ以外でもまれにみられる.治療としては,尺骨を手根中心部に移行する中心化術centralizationが行われる.
南山堂医学大辞典 ページ 5545 での【内反手[ナイハンシュ]】単語。