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糖新生[トウシンセイ]🔗🔉

糖新生[トウシンセイ] 【英】gluconeogenesis 【独】Glukoneogenesis 【仏】gluconogense 《同義語》グルコネオゲネシス 解糖系最終産物(ピルビン酸乳酸),クエン酸回路中間体,糖原性アミノ酸などからグルコースに転換する代謝系.とくに肝および腎にこの機能がある.この経路はクエン酸回路と解糖系の逆行によるが,系の不可逆段階は迂回路によって補われる. 1)ミトコンドリア内のピルビン酸はピルビン酸カルボキシラーゼの作用でオキサロ酢酸となり,膜輸送系を経てミトコンドリア外へ出てホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼによってホスホエノースピルビン酸に転換する(ピルビン酸キナーゼの迂回路). 2)解糖系を逆行しフルクトース 1,6-二リン酸になると,フルクトース 1,6-ビスホスファターゼの働きでフルクトース 6-リン酸になる(ホスホフルクトキナーゼの迂回路). 3)逆行して生成されたグルコース 6-リン酸はグルコース‐6-ホスファターゼによりグルコースとなり血糖として細胞外へ放出される(ヘキソキナーゼの迂回路).これらの酵素により経路の速度調節が行われている.

南山堂医学大辞典 ページ 5353 での糖新生[トウシンセイ]単語。