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タンパク同化ホルモン[タンパクドウカホルモン]🔗🔉

タンパク同化ホルモン[タンパクドウカホルモン] 【英】protein anabolic hormone 【独】anabolisches Steroid 《同義語》アナボリックホルモンanabolic hormone,ミオトロピックホルモンmyotropic hormone 広義には,生体内に窒素を蓄積させ,タンパク質の合成を促進させるホルモンの総称で,男性ホルモン,成長ホルモン,インスリン,甲状腺ホルモンなどがそれに当たる.狭義には男性ホルモン(アンドロゲン)の男性ホルモン作用を軽減して,そのタンパク質同化作用を強めたアナボリックステロイドをさす.アナボリックステロイドの効果は去勢ラットの肛門挙筋の重量増加を指標とするタンパク同化作用と精嚢の重量増加を指標とする男性ホルモン作用の効力比で表される.タンパク同化作用のほかに血中コレステロール低下,グルカゴンによる高血糖抑制,K, Ca, Pの排泄抑制,腎尿細管,糸球体の肥大などの作用がある.代表的なものとしては17α-メチルテストステロン誘導体や,19-ノルアンドロスタン誘導体がある.臨床的には高脂血症骨粗鬆(しょう)症成長ホルモン分泌不全性低身長症(下垂体性の低身長症),著しい消耗状態からの回復などに用いられる.男性化,肝障害,多毛症などの副作用がある.

南山堂医学大辞典 ページ 4858 でのタンパク同化ホルモン[タンパクドウカホルモン]単語。