胆嚢癌[タンノウガン]🔗⭐🔉振
胆嚢癌[タンノウガン]
【英】carcinoma of the gallbladder
【独】Gallenblasenkrebs
【仏】cancer de la v
sicule biliaire
高齢者女性に多く,高率にコレステロール胆石(コレステロール石*)を合併する.胆嚢の解剖学的特性から特有の初発症状に乏しく,症状があってもしばしば併存する胆石症*によるものと紛らわしい.また胆嚢壁は粘膜筋板を欠き菲薄であり,一方リンパ管や血管に富み,周囲の臓器・血管と密接しているために,浸潤・転移を生じやすく,その時期にいたって初めて症状を呈することも少なくない.従来は早期発見が困難であり,根治率がきわめて低いことから,高齢者胆石例では無症状であっても,予防的胆嚢摘出(除)術が外科医の間では推奨されてきた.近年,非侵襲的画像診断,とくに超音波検査とその誘導下採取胆汁細胞診による早期診断が可能となり,根治率の向上が期待されている.

南山堂医学大辞典 ページ 4843 での【胆嚢癌[タンノウガン]】単語。