胆石溶解〔療法〕[タンセキヨウカイリョウホウ]🔗⭐🔉振
胆石溶解〔療法〕[タンセキヨウカイリョウホウ]
【英】dissolution of gallstone, oral bile acid cholelitholitic therapy
【独】Gallensteinaufl
sung
【仏】dissolution de la lithiase biliaire
経口的,あるいは非経口的に薬剤を投与して,胆石の溶解をはかる治療法.経口的溶解療法にはケノデオキシコール酸*(CDCA)とその異性体であるウルソデオキシコール酸*(UDCA)の胆汁酸製剤が用いられる.いずれもコレステロール石*にのみ用いられ,適応は胆嚢造影X線検査にて胆嚢が描出され,胆嚢内に存在する径1cm以内の非石灰化胆石である.作用機序としては,コレステロール胆石形成の条件となるコレステロール過飽和胆汁(催石性胆汁lithogenic bile)が胆汁酸投与により,コレステロール不飽和胆汁へと改善されて,胆石溶解が生ずると考えられている.効果発現には6ヵ月以上の長期投与を要することが多い.非経口的溶解療法は,術後の遺残胆石に対し,胆管内に挿入したドレーンを介して薬剤を注入して胆石を溶解する.薬剤としては,ビリルビン石にはヘキサメタリン酸ソーダ,コレステロール石にはテルペン化合物のd‐リモネンが用いられる.

南山堂医学大辞典 ページ 4822 での【胆石溶解[タンセキヨウカイリョウホウ]】単語。