胆石破砕術[タンセキハサイジュツ]🔗⭐🔉振
胆石破砕術[タンセキハサイジュツ]
【英】extracorporeal shock wave lithotripsy〔of gallstones〕(ESWL)
《同義語》体外衝撃波胆石破砕術
胆嚢結石cholecystolithiasis(胆石症*)に対する非観血的治療法の一つで,体外衝撃波を照射し胆嚢内の結石を破砕し排石を促す治療をいう.1986年,旧西ドイツのミュンヘン大学グループが,腎臓結石に対して行われていた体外衝撃波結石破砕術*を胆石の治療に応用したのがはじまりである.ピエゾ圧電効果方式(→圧電効果),水中高圧放電方式,電磁変換方式などがある.破砕に際しては1回当たり約3,000発の衝撃波を照射し胆石を砕いていくが,効果が不十分のときは後日治療を繰り返す.砕石後に胆石溶解薬を併用することが多い.本療法の一番の適応は純コレステロール石で,結石の数は1〜3個,大きさは20〜30mm,石灰化がなく,胆嚢の機能が良好なものとされている.合併症としては黄疸,発熱,皮膚の火傷,胆嚢炎*,胆管炎*,膵炎*などがある.
南山堂医学大辞典 ページ 4821 での【胆石破砕術[タンセキハサイジュツ]】単語。