大腸チフス[ダイチョウチフス]🔗⭐🔉振
大腸チフス[ダイチョウチフス]
【英】colotyphoid
【独】Colotyphus
【仏】colotypho
de
腸チフス*の際の腸の病変は通常回腸下部に著明であるが,大腸にもしばしば始部に軽度の病変が及ぶ.古い記載によれば,まれに病変が大腸に強いか,または大腸のみに存在することがあり,大腸チフスと呼ばれた.大腸では盲腸部の病変の頻度が高く,上行結腸まで侵されるものがこれに次ぎ,まれにはその全長にわたって直腸下端まで侵されるという.クロラムフェニコール治療が確立されてからは本症の死亡例はほとんど皆無となり,近年はこのような腸管の病理解剖学的変化に関する報告はないし,また,臨床的にもとくに大腸の病変を示唆する所見は得られていない.

南山堂医学大辞典 ページ 4645 での【大腸チフス[ダイチョウチフス]】単語。