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大腿骨頭無腐性壊死[ダイタイコツトウムフセイエシ]🔗🔉

大腿骨頭無腐性壊死[ダイタイコツトウムフセイエシ] 【英】aseptic necrosis of the femoral head 【独】aseptische Hftkopfnekrose 【仏】ncrose aseptique de la tte fmorale 《同義語》大腿骨頭壊死avascular necrosis of the femoral head 原因がはっきりしない特発性のものと,外傷(大腿骨頚部骨折femoral neck fractureや股関節脱臼後),減圧症(潜函病・潜水病;→ケイソン病)など原因が比較的明らかなものの2群に大別できる.特発性大腿骨頭壊死は1965(昭和40)年以降になって患者の激増をみ,青・壮年期の男性に多く,過半数が数年以内に両側罹患となる.ステロイド投与,アルコール愛飲,肝障害などと合併することが多く,他科(主に内科,皮膚科)領域の疾患とも関連が深い.〔症状〕 股関節痛のほか大腿部や膝関節の痛みとして発症し,次第に疼痛が増し跛(は)行・股関節可動制限が顕著となり,日常生活が障害されてくる.〔診断〕 X線検査が最も重要であり,通常の股関節二方向撮影に加えて関節造影や断層撮影を行うこともある.補助診断にはCTスキャンが病巣の広がりや変形の程度などを知る上で有用である.〔治療〕 骨頭壊死をできるだけ早期に診断し,その進行防止をはかることが治療の基本である.安静・免荷などの保存的治療はほとんど効果なく,観血的治療が主となる.骨頭壊死部の範囲や骨頭変形の程度,臼蓋側の二次的変化の有無などで,術式の選択を行う.

南山堂医学大辞典 ページ 4637 での大腿骨頭無腐性壊死[ダイタイコツトウムフセイエシ]単語。