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大泉門[ダイセンモン]🔗🔉

大泉門[ダイセンモン] 【英】anterior fontanelle 【独】Stirnfontanelle 【仏】fontanelle antrieure ou bregmatique 【ラ】fonticulus anterior 《同義語》前泉門 頭蓋冠にある6個の泉門のうちで最大のもの.新生児には前頭縫合があり,前頭骨は左右に分かれている.大泉門は左右の前頭骨と左右の頭頂骨によって囲まれるので菱形を呈する.その前後径は約4cm,横径は約2.5cmであり,菱形の各頂点は前頭縫合・矢状縫合・冠状縫合に続いている.泉門があり,縫合がゆるく結合することにより,頭蓋冠の形は容易に変わり得る.これは出産時に狭い産道を大きな頭蓋が通り抜けるのに便利な構造といえる.大泉門は生後次第に縮小し,生後2年で完全に閉鎖するに至る.もし閉鎖遅延があれば,骨化障害,たとえばくる病などの存在が疑われる.大泉門部を皮膚(頭皮)の上からみると,心臓の鼓動に一致する拍動がある.大泉門の内側には上矢状静脈洞が接している.

南山堂医学大辞典 ページ 4633 での大泉門[ダイセンモン]単語。