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鼡径靱帯[ソケイジンタイ]🔗🔉

鼡径靱帯[ソケイジンタイ] 【英】inguinal ligament 【独】Leistenband 【仏】ligament inguinal 【ラ】ligamentum inguinale 《同義語》プーパル靱帯Poupart's ligament 上前腸骨棘と恥骨結節との間に張る靱帯で外腹斜筋の停止腱の作る腱弓が発達したもの.皮膚上から容易に触れることができる.この鼡径靱帯と恥骨上枝との間の間隙は腸恥筋膜弓によって筋裂孔と血管裂孔に2分される.筋裂孔は腸腰筋と大腿神経が通り,血管裂孔は大腿動静脈とリンパ管が通る.鼡径靱帯の内側部は後方に向かって広がり恥骨筋膜と合し裂孔靱帯となって恥骨櫛内側部に至る.これは血管裂孔の外側縁をなし,この線維のつづきが恥骨櫛に沿って延びているものを恥骨櫛靱帯という.裂孔靱帯のつづきとして腹直筋鞘を作る内腹斜筋腱膜の前面に向かって出る線維が反転靱帯reflex ligamentであり浅鼡径輪の後方に位置し,鼡径管の下壁の一部を作る(Francois Poupartはフランスの解剖学者,1661-1708).

南山堂医学大辞典 ページ 4532 での鼡径靱帯[ソケイジンタイ]単語。