セリアック病[セリアックビョウ]🔗🔉

セリアック病[セリアックビョウ] 【英】celiac disease, celiac sprue 《同義語》ツェリアキーCoeliakie, Zliakie,小児脂肪便症 セリアック病は慢性下痢,栄養障害,発育障害など多彩な症状を示す疾患で感受性をもつ者に小麦やライ麦に含まれるタンパク質のグルテンを摂取させると発症する(グルテン性腸症gluten-induced enteropathy).下痢は1歳以下の離乳期に始まり,次第に色の薄い悪臭の強い脂肪便を大量に排出するようになる.ヨーロッパ,カナダで多いがわが国にはまず存在しない.慢性脂肪便性下痢を示す嚢胞線維症などを含めセリアック症候群celiac syndromeと呼び,発育が完全に止まり子供の状態にとどまるので腸性インファンチリズムintestinal infantilismとも呼ばれたが最近は死語に近い.診断基準は, 1)吸収不良(腸性), 2)十二指腸,小腸粘膜の組織学的異常, 3)グルテン除去で症状,組織所見とも改善, 4)グルテン添加でいずれもが悪化,のグルテン効果と3回の生検による.発症機序は不明だが空腸Paneth細胞数減少と食菌能低下の防御能障害説(リゾチームの粘膜中減少,血清中増加),粘膜細胞膜欠陥説,グルテンアレルギー説などがある.celiac crisisは下痢の悪化で脱水,アシドーシスからショック状態になることをいう.

南山堂医学大辞典 ページ 4295 でのセリアック病[セリアックビョウ]単語。