石ケン(鹸)便[セッケンベン]🔗⭐🔉振
石ケン(鹸)便[セッケンベン]
【英】soap stool, fat stool
【独】Seifenstuhl
【仏】selle savonneuse
未吸収の脂肪酸がカルシウムやマグネシウムと結合,石ケンとなる.白っぽいまたは灰白色で光沢があり均質でかなり固い塊状.粉石ケンを少量の水で無理ににぎり固めた感じ.脂肪酸は飽和脂肪酸が主で当然石ケン便は牛乳栄養児に多い.それ自体はとくに病的ではないが,硬度から排便困難であり,便秘*の原因になりやすい.セリアック病*でみられる脂肪便*steatorrheaは量が多くグリース様で紙の上に置くと油がにじむ.脂肪便は程度は軽いが新生児肝炎*など胆汁排泄障害時にもみられる.→顆粒便,白色便
南山堂医学大辞典 ページ 4252 での【鹸】単語。