赤血球[セッケッキュウ]🔗⭐🔉振
赤血球[セッケッキュウ]
【英】red blood cell(RBC), erythrocyte
【独】rotes Blutk
rperchen, Erythrozyt
【仏】
rythrocyte,h
matie
赤血球は,ヘモグロビン*(血色素)を含むために,多数集まると肉眼的に赤色を呈することからこの名がある.正常な赤血球は扁平な円板状で,中央部は赤芽球*のときの核が抜けて薄くなっている.直径は約7〜8 μm,厚径は厚いところで約2.2 μmである.血球の容積の大部分を占め,血液全体の40〜50%に当たる.正常値は男性で約500万/μL,女性で約450万/μLである.生後は骨髄*の中で産生され,BFU-Eから始まって分裂をくり返し,正染性赤芽球が脱核して赤血球となり,末梢血へ出てくる.赤血球になってからの寿命は約120日で,主として網内系で崩壊する(溶血).赤血球の主成分はヘモグロビンで,全重量の約1/3を占めている.赤血球は,このヘモグロビンの作用により,肺を通過した際に結合した酸素を組織に送り,組織で結合した炭酸ガスを肺に放出する.赤血球の減少は貧血*,増加は赤血球増加症*(多血症)である.



南山堂医学大辞典 ページ 4241 での【赤血球[セッケッキュウ]】単語。