石灰化大動脈弁狭窄[セッカイカダイドウミャクベンキョウサク]🔗🔉

石灰化大動脈弁狭窄[セッカイカダイドウミャクベンキョウサク] 【英】calcified aortic stenosis 【独】Verkalkungsaortenstenose 大動脈弁の石灰化はおおよそ2つの転機で発生する.一つはリウマチ病変を主とした炎症性変化の終末像として発生し,もう一つは先天性の二尖弁や動脈硬化性病変の弁への波及の結果としてである.いずれも硬化から石灰化へと移行する.リウマチ性のものは若年でもみられるが後者は中高年から老年,とくに動脈硬化性病変の一部としてのものは高齢者にみられる.病態的にはすべての弁の可動性の制限であり大動脈弁狭窄症の症状となる.高齢者のものでは聴診上の雑音はあっても病態としては軽いものが多い.リウマチ性のものは高度の狭窄となりうる,二尖弁のものは40〜50歳代での発症が多い.X線写真に石灰化像をみることができ,心臓は左室収縮期負荷の血行動態により心筋の肥厚が生じる.低心拍出に傾き,心筋肥厚と相まって心内膜下虚血の病態を作り出す.したがっていったん破綻をきたせば容易に回復し得ない危険な状態となる.心不全,狭心症状に注意が必要である.

南山堂医学大辞典 ページ 4236 での石灰化大動脈弁狭窄[セッカイカダイドウミャクベンキョウサク]単語。