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スーパー抗原[スーパーコウゲン]🔗🔉

スーパー抗原[スーパーコウゲン] 【英】superantigen スーパー抗原は1989年に提唱された新しい概念のタンパク質性T細胞活性化因子であり,細菌性,ウイルス性,植物性スーパー抗原に大別される.細菌性スーパー抗原には,ブドウ球菌レンサ球菌マイコプラズマエルシニア菌などの産物が知られている.その多くは感染症の病原因子(外毒素)であり,外毒素によるT細胞の過剰活性化が発症に関与する.ウイルス性スーパー抗原の多くはマウス乳癌原性内在性レトロウイルスの産物であり,プロウイルスDNAの3′側のlong terminal repeatにコードされている.ヒトに感染性の狂犬病ウイルスやサイトメガロウイルスにもその存在が想定されている.植物性スーパー抗原は,イラクサの根茎のレクチンUrtica dioica agglutinin(UDA)がただ一つ報告されている.スーパー抗原の生体での結合構造はMHCクラスII分子であり,T細胞はMHCクラスII分子・スーパー抗原複合体を通常の抗原認識受容体α鎖・β鎖複合体のβ鎖可変部Vβエレメント選択性に認識して大量に活性化される. →表

南山堂医学大辞典 ページ 4033 でのスーパー抗原[スーパーコウゲン]単語。