新生児肝炎[シンセイジカンエン]🔗🔉

新生児肝炎[シンセイジカンエン] 【英】neonatal hepatitis 新生児期に始まり乳児期にみられる高直接ビリルビン血症conjugated hyperbilirubinemiaを主徴とする肝内胆汁うっ滞性肝炎である.原因は不明で除外診断による.まず先天性胆道閉鎖症congenital biliary atresia(CBA),代謝性疾患,溶血性貧血,Alagille病,Byler病など,また感染症ではウイルス性肝炎,敗血症,梅毒,尿路感染症, TORCH complexなどを除外する(最近サイトメガロウイルスが本症の原因とする報告が多い).本症を独立疾患としたのは1952年Craig and Landing以来であるが,彼らがその特徴とした巨細胞性肝炎giant cell hepatitisという組織像はその後月齢の若いCBAなどにも共通することが判明し,定義が不明瞭になった.新生児期後期から黄疸,灰白色便,脂肪便,褐色尿が始まる.直接ビリルビン増加,GOT,GPTの中等度上昇,LAP, ALP, γ-GTP,総コレステロールも上昇,αFP異常高値を示す. lipoprotein Xは陰性が多く,十二指腸ゾンデで胆汁流出を確認できることが多い.CBAとの鑑別が一番問題で十二指腸ゾンデのほか確定には肝生検を行う.特別な治療法はないが大部分は経過良好で黄疸は3〜4ヵ月,GPTも1年以内に正常化する.脂溶性ビタミン(とくにK)吸収障害に注意.肝不全,肝硬変への進展はごくまれだが家族内発生例は予後不良である.→濃縮胆汁症候群

南山堂医学大辞典 ページ 3825 での新生児肝炎[シンセイジカンエン]単語。