複数辞典一括検索+

自律神経系[ジリツシンケイケイ]🔗🔉

自律神経系[ジリツシンケイケイ] 【英】autonomic nervous system(ANS) 【独】autonomes Nervensystem 【仏】systme nerveux autonome 【ラ】systema nervosum autonomicum 《同義語》植物神経系vegetatives Nervensystem 各種内臓,血管,腺などに広く分布し,不随意的に各臓器を調節することにより,外的内的環境に対して合目的に一定の状態homeostasisを維持する機能を果たしている神経系であり,植物神経系ともいわれている.自律神経系は交感神経系と副交感神経系に大別され,原則的に両者は互いに拮抗的に作用するが,ときに両者の分類が困難なことや,同じ機能を有すると考えられる場合もある.交感神経の第1ニューロンは,通常第8頚髄から第3腰髄の側角に存在し,前根から出て幹神経節に入る.幹神経節は上下に連なり,交感神経幹を形成し,大多数はここでニューロンを替え,皮膚,血管,内臓などに分布する.副交感神経は4対の脳神経(動眼・顔面・舌咽・迷走)と第2〜4仙骨神経に含まれ,瞳孔の調節,涙液や唾液の分泌,心臓や消化管の調節をしている.交感神経節後線維の終末からはノルアドレナリンが,副交感神経節後線維からはアセチルコリンが分泌され,効果器に対して伝達物質として働く.

南山堂医学大辞典 ページ 3631 での自律神経系[ジリツシンケイケイ]単語。