小腸[ショウチョウ]🔗⭐🔉振
小腸[ショウチョウ]
【英】small intestine
【独】D
nndarm
【仏】intestin gr
le
【ラ】intestinum tenue
消化管のうち胃*と大腸*との間をなす長さ6〜7 mの管状の器官.初部の十二指腸duodenumは第1腰椎の右前で幽門から続き,膵頭に沿ってC字形に走り(→膵臓),空腸に移行するまで,後腹壁に接着する長さ約25cm(12横指)の部分.残る部分はその2/5が空腸jejunum,3/5が回腸ileumで,腹腔内をつづら折りに走り,腸間膜*により後腹壁に連絡していて移動性に富む.粘膜*は微絨毛をもつ単層円柱上皮におおわれ,輪状ヒダ*(ケルクリングヒダ)と腸絨毛を形成し,腸絨毛間に腸腺(リーベルキューン腺)が開いて腸液*を分泌.十二指腸にはブルンネル腺*も発達.なお粘膜には多くの孤立リンパ小節があり,回腸では集合リンパ小節(パイエル板)も形成される.筋層は内輪外縦の平滑筋層で,蠕動*・分節運動を行う.外層は十二指腸後下部のみ外膜,他では腹膜*である.自律神経系*が筋層にアウエルバッハ神経叢*を,粘膜下層にマイスネル神経叢*を成す.消化を完結し,栄養素の吸収を行う.→管腔内消化


南山堂医学大辞典 ページ 3520 での【小腸[ショウチョウ]】単語。