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C型肝炎ウイルス[シーガタカンエンウイルス]🔗🔉

C型肝炎ウイルス[シーガタカンエンウイルス] 【英】hepatitis C virus(HCV) 1988年アメリカのカイロン(Chiron)社は,非A非B型肝炎に感染しているチンパンジーの血漿中の核酸をcDNAとして大腸菌に発現させたタンパク質を,非A非B型肝炎患者の血清と反応させウイルスの遺伝子を同定した.約9,500の塩基配列のすべてがその後明らかになり,一本鎖RNA遺伝子であることが解明された.まだウイルス粒子そのものは発見されていない.その遺伝子配列には高頻度に変異が起こることが知られ,変異の多い領域の塩基配列をもとに4〜6型の亜型に分類されている.これがC型肝炎の臨床的多様性を説明する根拠になっている.わが国ではII型の頻度が高く,II型は血中ウイルス量も多い.インターフェロン療法はIII, IV型に有効率が高い.まだ予防法はない.

南山堂医学大辞典 ページ 2981 でのC型肝炎ウイルス[シーガタカンエンウイルス]単語。