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紫外線[シガイセン]🔗🔉

紫外線[シガイセン] 【英】ultraviolet(UV) rays 【独】Ultraviolettstrahlen 【仏】rayons ultra-violets 《同義語》化学線chemical rays 紫色光線の外のスペクトルにある100〜400nmの波長を有する光線で,不可視光線である.太陽光線の中には約1%含まれている.化学的,生物学的作用が著しいため化学線ともいわれる.化学的作用の例としては,写真の乾板を黒変させたり,一酸化炭素と塩素の混合物から毒ガスのホスゲンを産生したりする.生物学的作用としては,エルゴステリンに作用してビタミンDに変えること,殺菌作用を有すること,新陳代謝を促進させること,皮膚に炎症性紅斑を出現させることなどがあげられる.医学的利用が盛んになったのは20世紀に入ってから,紫外線照射装置が市販されるようになったことによる.また,物質によっては蛍光を発生させるので,この原理と蛍光顕微鏡に応用される.また,通常の光学顕微鏡に比し紫外線顕微鏡では分解能が良好である.→ドルノ線

南山堂医学大辞典 ページ 2967 での紫外線[シガイセン]単語。